インバウンドマーケティングは、広告を殺すのか?
『インバウンドマーケティング』という言葉をよく聞く。全然関係ない話をしていても、「それってインバウンドマーケティング的には・・・」みたいなことも聞いたりする(僕はこういうトレンドワードっぽい言葉は嫌い)。なので、考えをまとめてみようと思う。
この流れって、大本は、2000年当初の「パーミションマーケティング※」以来、基本的なコンセプトは変わってないと思う。
「パーミションマーケティング」
顧客や消費者の許可を得て行うマーケティング手法。事前に承認を受けた顧客だけに販売をするため、レプポンス率が高い。企業と顧客の間に長期的な友好関係を築くのに有効。対義語は、土足マーケティグ。
1)パンダアップデートなどもそうだが、検索エンジンの精度は上がり続けてる。
2)ソーシャルメディアが浸透して、リアルタイムで情報が伝播するようになった。
3)ブログに口コミが書かれ、価格や評判もネット上に蓄積されてきた。
ここから、広告でどんなに情報を提供しても、リアルな姿で、消費者は判断ができる環境が整った。人は、もともと押し付けられた情報に対して耳をふさぐが、情報無しでは生きていけない。自分で主体的に求めた情報へのコミットメントというか前のめり度合は強い。
ならば、広告に対してお金をかけるならば、自社がビジネスをしている領域において持ってるノウハウを形にしたりした方が良いという発想になるのは自然な流れだ。
「広告を出すのなら、その広告を出すようなコンテンツ(雑誌やWEBサイト)を作った方がいい」
という発想である。そういう意味で、以下の本は、インバウンドマーケティングを理解するのに最適な本だ。
メディア化する企業はなぜ強いのか?
~フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識
(生きる技術!叢書) [単行本(ソフトカバー)]
インバウンドマーケティングって、インターネットやソーシャルメディアを活用して自社がメディア化することだと思う。広告を買うのではなく、自社ターゲットが読みたい、しかも自社のサービスに関係する形で、コンテンツを作ることだ。
テレビや雑誌が特集を組み、その特集に興味がある人を惹きつけ、同時に広告を集め売り上げを立てると同時に、消費者とサービスの提供者をマッチングさせてきた。今の時代は、それ一人でもできるようになったのだ。 インバウンドマーケティングは、インターネットという誰もがメディア、情報発信者になりえる時代のマーケティング手法だと思う。
さて。冒頭の問いだ。『インバウンドマーケティング』が主流になったら広告がなくなるだろうか?
そんなことはない。『インバウンドマーケティング』のために作ったメディアの広告を別の媒体に出すようになるはずだ。競争があるところには、必ず広告は存在するし、形を変えて広告は進化していくのだから。
いや、『インバウンドマーケティング』によって、従来評価されなかった広告の価値もしっかりと形になるはずだ。例えば、しょぼいWEB サイトなのにテレビCMをガンガン流している会社が(そんな会社ないだろうけど例えばの話だ)、その予算の10%を、『インバウンドマーケティング』に投資したら、マーケティグ全体のROIは飛躍的に上がるだろう。
『インバウンドマーケティング』によって、マーケティングの仕事は、また変わっていくだろう。過去はメディア企業にしかなかった編集や、広告という仕事が、今は、企業の中に入り込んでいるように。メールマガジンだってブログだって立派なメディアだ。
インターネットは様々なことを変えてきた。このマーケティングの変化も、変化の1つの形だ。過去、チャンネルが限定されていたテレビや、流通や売り場が限定されている雑誌を使ってアテンションを集めていた。しかし、その構造を、インターネットが大きく変えている。
インバウンドマーケティンドは、広告を殺すか?
否。インバウンドマーケティングによって、広告はもう一度進化するのだと思う。
↓こちら、めちゃくちゃ参考になります!
ネットの力を、もっとビジネスに
私たちsix1は、インターネットを用いる事で、貴社のビジネスをより加速できると仮定します。
エッジの立った商品を作り、商品をクリエイティブにプロモーションし、商品を地道に改善していく。
このプロセスを徹底することで、ネットの持つパワーによって、ビジネスをより加速化する事ができる、と。
なぜ、そう仮定するのか? 今現在でも、私たちはインターネットが本来持っているパワーを、
十分に活かせている企業はそんなに多くはないと考えているからです。
私たちSix1は、1997年というインターネットビジネスの黎明期からネットビジネスに関わってきた
二人のビジネスユニットです。
商品企画&サイトプロデュースを得意とする福田とプロモーション&マーケティングを得意とする鈴木。
私たち二人のナレッジを、ぜひ、貴社ビジネスにご活用ください。six1 ホームページ