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論理を鍛えるのは対話だ(論理的思考力のトレーニングについて)


論理を鍛えるのは対話だ(論理的思考力のトレーニングについて) | six1ブログ

仕事のことでどうしようかな~って考えていることがあってメッセージしました。メンバーの論理的思考力を開発・向上についてです。共通フォーマットとかを使って、考える雛型など提供しているのですが、毎回、同じようなFB、コミュニケーションの繰り返しで、かなり行き詰まりを感じてます。やすさんが実行されていて有効な方法論などあれば教えて欲しいです!

 

論理的思考が苦手なので、「質問する人間違えてないか?」とも思うのだが、 がんばって回答してみます!

●ビジネス上で必要な論理的思考力って?

まず、この「論理的思考力」って奴について考えてみたい。私も一時期、ロジカルシンキングとかそうした本は結構読んだのだが、それで論理的になったか?と思うとそうは思えない。普段の生活や仕事をする上で、支障がないくらいに論理的だとは思うが、論理性は、高くはない。

このプロジェクトを一緒にやってる福田は、私よりはるかに論理的だ。時々、論理的に分析したりしないといけないタスクは、福田にアウトソーシングする(笑)。

論性性が問われるのは、自分の主張を通し、物事を動かす場面だ。が、普段の仕事を進める上で、論理性だけが問われるかというと、そんな事はない。 ビジネスは相手あっての事だ。仕事がうまくいくかどうかは、「好き/嫌い」「合う/合わない」といった好みの問題も大きかったりする。だから、論理性が低くても、相手とのリレーションや共有感覚があれば、主張は通ったりもする。

しかし、それにも限度がある。長年付き合ってきた相手ならまだしも、初めての仕事をする時等は、そうはいかないだろう。そこで、ここでは、単純に論理/非論理という枠組みではなく、主張を通したり、思考の深度を高めるための、「ツールとしての論理」というテーマ設定で考えてみたい。普段の仕事をする上で大事という話なのだ。論理学の授業ではない。

 

●論理を鍛えるのは対話

論理的思考は、抽象的な存在としてではなく、相手との間に存在するとしよう。対話をするツールとしての論理だ。この論理は、ややこしいことではなく、 「普通に手順をおって考えるとそうなるであろう道理」くらいに思っておけばいい。こうした基本的なルールが共有されているから、会話や対話がなりたつ。逆にいうと、論理的で無い事の方が難しいのではないか?とも思う。

ソクラテスさんが、昔いったように、 論理とは、産婆術のようなものだと思っている。質問にあったトレーニング方法があるとしたら、対話の中で、徹底的に、その主張の論拠や証拠を問うていく事になると思う。 そういう意味では、この本は2冊はとてもオススメだ。


武器としての決断思考
瀧本 哲史


武器としての交渉思考
瀧本 哲史

 

●文章を書いて、思考の見える化を

論理的思考を高める方法は、他者との対話だが、もう1つのやり方は文章を書く事だ。

「書く」とは、自分の中にある漠然とした想いや夢想を形にして、目にみえるようにする行為だ。私たちは、文章を書くとこで、自分の思考を客観的に見れるようになる。

文章を書いた後に、思考の流れや、つながりを冷静に見る事ができるようになる。論理の飛躍や、説得力の無さ等を自覚できる。 文章は、書けば書くほど洗練されていく。これは論理という武器が、経験によって磨かれる事だと思う。 その文章を人に読んでもらう事も大事だ。 その点、メールによるコミュニケーションは、 有効だ。意見の食い違いがあった場合、戻る事ができるのも良い。

そんな訳で、回答に対する答えは、

1)論理=コミュニケーションツールと捉える。

2)対話で論理性を高めていく

3)文章を書く事で、論理的思考をチェックする

という形ではどうでしょうか?

 

この文章が、論理的かどうかすら怪しいのですが、何はともあれ、参考になれば幸いです。

 

キャリア

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Written by 鈴木 康孝

エン・ジャパン株式会社設立時から、コミュニケーションやプロモーション領域を担当。ブランドコミュニケーション室長、プロモーション本部長を歴任し、現在はディレクター。横須賀生まれの阿佐ヶ谷在住。今年の目標は、お酒と上手に付き合う事(飲みすぎない)。尊敬する人、村上春樹さんと永井均先生。HUNTER×HUNTERの再開を何よりも楽しみにする39歳。

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