だまし絵的に読み解く、nanapiの「アンサー」
個人的にメタファーというものが大好きで、何かの企画を考える時にもメタファーを常に意識してます。
任天堂がwiiを作るときに、ソニーやマイクロソフトが、「より高度な、より難しいゲーム」を目指すなかで、任天堂はマーケットの裾野を広げるべく、あくまで一般ユーザー層にむけたゲームを指向するのだけど、その時にゲームのコントローラーを、あくまで「リモコン」と呼ぶんですよね。「wiiリモコン」。
ゲームに馴染みのない人でも、「リモコン」だったら手に取れますもんね。
この「wiiリモコン」の話も、メタファーの話としてすごく好きだったりします。
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ということで、先日リリースされた、nanapiの「アンサー」。
このアプリをみていると、いろいろなメタファーを上手に使っているなーって思ったので、その共有。
1.LINE等のメッセージアプリに擬態している。
言うまでもないけど、そもそもメッセージアプリに擬態してる。
ここには「質問をする」「回答をする」というラベルすらなく、あるのは今、コミュニケーション手段として主流になっているLINEに近いインターフェースがあるのみ。
きっと3年前だったら入力UIとして機能しなかったかもしれないけど、2013年末の今だったらだれもが自然に記入できるUIに間違いない。
この辺、全く同じタイミングでリリースされた、LINEのアプリよりLINEっぽい。素晴らしい。
2.質問をする人がいない。(既に質問がされている。)
Q&A的なサービスって、「質問をする人がいないと始まらない」のだけど、一方で回答がもらえるかどうかわからないモノに対して、質問する人もあまりいないもの。
その点で、アンサーが面白かったのは、すでにアンサーくんから質問がされているってところ。w
質問をするっていうハードルよりも、回答するハードルのほうが圧倒的に低い。
このサービスでは、既に質問は行われていて、それに回答をするという形で、「質問」が行われる。その辺も面白いなって思いました。
3.「スマホ向けQ&Aアプリ」もきっとメタファー?
そもそもこのサービスをみていくと、Q&Aという体裁をとっていますが、よくみるとこれは雑談というかコミュニケーションをするアプリじゃないかと思えてきます。
当然、LINEやその競合サービスなど様々なサービスがひしめくこの領域に、単に「コミュニケーションツール」としてリリースしても、話題にもならなければ、利用する人も少ないはず。
それを、ちょっと新しいQ&Aアプリっていうメタファーをとることで、話題性やユーザーへの関心を得られているのかもしれません。
ちょっと考えると、コミュニケーションの場合は、知り合い同士が登録しないとサービス自体が始まりません。一方で、Q&Aという形式をとると、友達の登録がなくとも、全く付き合いがない赤の他人に回答することができます。これって大きいです。サービスが機能する最低限のユーザー数が少ないってことです。
なんかちょっと考えても、ベンチャーにはQ&Aのほうがむいているのかもしれないなって思いました。
※ ちょっと考えたことなど。。
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サービスを作るときは、メタファーを意識することが重要で、nanapiのアンサーにもきっとメタファー的な様々な考えがあるんだろうって思ったので、考えをまとめてみました。
nanapiの皆さんが「どのように考えて、サービスを作ったのかはわかりません」が、こんな感じでメタファーを意識してみるだけでも、新しいサービス作りの勉強になるかなって思います。
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