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大手こわい(企業経営というイノベーションのジレンマ)


大手こわい(企業経営というイノベーションのジレンマ) | six1ブログ 

昔から、ベンチャー企業は大手企業の参入が恐怖っていわれてきたし、実際にそうだったんだと思います。でもインターネットビジネスに限定すると、大資本の大手の参入が、先行するベンチャー企業を追い越すのは簡単なことではありません

 ● 企業経営というイノベーションのジレンマ

まずインターネットビジネスは、ピボットと呼ばれる大きな変更から、小さな仕様の変更まで、様々な改善のスピードが重要ですが、大手企業が小規模ベンチャーのスピードを上回るのは非常に困難です。

大資本、大手企業では、不正防止や正しい発注が行われるための決済フローが存在しますし、システムも簡単に落ちないように検証に検証を重ねて、信頼のおける会社に発注をします。デザインは広報部門等の確認がいります。重要なサイトならば、様々な部門の決済者の承認が必要でしょう。

これらはよりよい会社になるために努力した結果ですが、それが競争力には直結していないどころか、競争力が損なわれる結果です。言うならば、「企業経営というイノベーションのジレンマ」です。

だからといって、大企業で、単にこれらの各種プロセスがなければ大きなトラブルが発生しますし、結果競争力が低下することもまた事実です。

 ● プロモーション費用の意味も低下

プロモーション費用も一時的な効果を実現しますが、長期的な効果を期待することはできません。一般的に一時的な盛り上がりに過ぎませんし、もし長期的に広告を出稿する体力があっても、それに見合う高収益の市場は限定的です。

バズワードだからではなく、本質的な意味で、ソーシャルメディアを利用したマーケティングを避けて通ることが出来ませんが、この領域は規模が全く影響しません。(上手な大手企業もいれば、上手なベンチャー企業もいる。)

●  解決の方向性

この状況を回避するためには、三つの方法しかないのではないかなと思います。

1)経営者がプロダクトマネージャーである。

2)小規模の組織にわけ人材と決済権を与える。

3)非インターネット型ビジネスに移行する。

 1)経営者がプロダクトマネージャーである。

経営者がプロダクトマネージャーであれば、大規模な組織になっても、効率的な組織運営が可能です。実行される内容のダイナミズムは増しますし、判断が正しい間は急成長を続けることが可能です。残念ながら、この変化の激しいビジネス環境で、一人のリーダーが長期にわたって、正しい判断を実施し続けられるのかは簡単なことではありません

2)小規模の組織にわけ人材と決済権を与える。

もしくは決済権と実働部隊を小規模の組織に付与する形です。

スピードの実現のために必要なものは、「決済権」「プログラマー」「デザイナー」です。お金というよりも、これらを小規模の組織がもつことで、インターネットビジネスは改善を続けることが可能です。(お金は最小限で)

3)非インターネット型ビジネスに移行する。

営業スタッフが必要なもの、メンテナンススタッフが必要なもの等、いずれにせよ資本が必要な領域を探して参入する。もしくは参入障壁を築く形です。

グルーポン型のビジネスなどはこの形ですよね。ですが、導入期、成長期は有効ですが、成熟期にはいった段階で、人員等の資本の優位性が、コスト高の要因になるケースが多いです。難しいなー。

● 大手こわい

実際ところ、規模の拡大(影響力の拡大)を実現しながら、かつベンチャー企業と伍して戦うというのは容易ではありません。

社員をいれて、かつ管理をしっかりしていこう。という、すごく重要な事柄が、一般的には競争力を低下させてしまいます。

ある意味、ベンチャーが、そのスピード感を維持するためには、特別な取組み(制度・組織等)が必要になります。普通に規模を拡大したら、サービス開発のエンジンは低下していきます。

結局のところ、ベンチャー企業は「大手がこわい、こわい」言いますが、大手が参入してくることではなくて、いわゆる大手企業になることが怖いというお話でした。

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ビジネス , マーケティング

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Written by 福田 智洋

1974年 群馬県高崎市生まれ。 明治大学法学部卒業。 杉並区阿佐谷在住(20年目)。群馬県高崎市出身。 大学卒業後、エン・ジャパンの創業メンバーの一人として勤務し、入社以来インターネットのサイト企画・事業企画責任者を歴任。2013年4月、シックスワン株式会社を創業。 https://twitter.com/tomohirof

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