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人はなぜ「Facebookで情報を共有する」のか。


人はなぜ「Facebookで情報を共有する」のか。 | six1ブログ 

先日のfMC Tokyo で最も面白かったキーノートは Marketing Asia Pacific 担当の Meg Sloanさんの「シェアの心理(What people share and why)」でした。

特に、「Facebookで人はなぜ情報を共有するのか」という考察は参考になる内容でしたので、Megさんのキーノートを書き起こしてみました。

いくつかのfMC Tokyoのレポートを見ましたが、その有用性が伝わっているものが無かったので、簡単に整理をします!

● Facebookは「社会的な行動」です。

プロモーション・広報担当者はFacebookは動画も画像も扱えるリッチなプラットフォームと認識しているかもしれませんが、Facebookはそのようなものではありません。Facebookは現実社会と変わらない「社会的な場所」なんです。

人々は、家族や友人とつながるために、コミュニケーションするために利用をします。Facebookというものは言うならば、家族と友人がいるパーティみたいなものをイメージしてもらったらいいと思います。

でも現状はそのパーティに、マーケティング担当者が割り込んできて邪魔をしているというのが現状かもしれませんね。

もしマーケティング担当者がユーザーのウォールの中で、自分のポストを読んでもらいたいならば、それは家族や友人のエントリーと競合することを忘れてはいけません。

● 最も重要なことは関係。

Facebookにおいて、重要なことは「関係性」です。では、その重要な関係性をどのように築くのか、それは「時間をかけて、軽いやりとりを通じて構築」されるのです。

例えば、私のお気に入りの「歯磨き粉」があります。でもこれは一時的なマーケティングで好きになったのではありません。その「歯磨き粉」は、そもそもは母親のお気に入りで、子供のころからつかっていたのです。

私たちは「時間をかけて、軽いやりとりを通じて構築」することを、FLIと読んでいます。Frequent Light-weight Interactionsの略です。

時間をかけて関係性を構築するということをせずに「一時的に利用者の注目を集める」という間違った戦略から離れないといけません。

 ● なぜ人と話すのか。

私たちは、Facebook上でなぜ人とコミュニケーションをとるのか、人と話すのか、ということに関して、4つのポイントがあると考えています。

 1) 生活を円滑にする

生活をしていて、隣人とあったときに、「天気いいですね。」という会話を普通にするのではないでしょうか。それは「天気の情報を共有したい」わけではありません。生活・関係性を円滑にするためなのです。

Facebook上で、ちょっとした情報が共有されて、それにたいして返信が行なわれるのは、生活・関係性を円滑にするためなのです。

 2) 共通のつながりをみつける

人間というものは、つねに共通の事柄をみつけ、つながっていたいものです。Facebookはつながりそのものであり、それにより我々は何かの一部ということを実感したいのです。

例えば、コストコの5ガロンのマヨネーズがあるとします。きっと身体にいいとは言えないのですが、この情報をシェアすると「私も好きなんです!」という人がでてくるはずです。

 3) 他人を助ける

人は他人に何かをしたいという欲求は根源的なもので、見返りを求めるものではありません。

例えば、二つの靴が写っている写真があって、「この靴、どちらを買ったらいい?」という言葉とともにシェアしたら、ものすごく多くの人がアドバイスを寄せてくれました。

きっとみんなが彼女を助けたかったのですね。

 4) 自分の個性を築く

会話によって、その人の個性が築かれます。ある製品ブランドは、その人のアイデンティティを現します。

本人がシェアしたい、本人の個性を築くことができるという情報の提供を意識してください。

 ● 改めて

以下の3つのポイントを意識することが本当に重要です。

Facebookでのマーケティングに重要なポイント

● Facebookでマーケティング活動は、友人や家族のポストを競合する
● 「関係性は時間をかけて、軽いやりとりを通じて構築」(Frequent Light-weight Interactions)
● 人と話す4つの理由(生活を円滑にする、共通のつながり、他人を助ける、個性を築く)

 

以上が、Marketing Asia Pacific 担当の Meg Sloanさんの「シェアの心理(What people share and why)」というキーノートでした。

また、Megさんの同僚で、GoogleからFacebookから移ったPaulAdamsの書籍が参考になると紹介されてました。私もアマゾンで購入して、現在読書中です。

キーノートの最後の「人と話す4つの理由」に関しては、当たり前のことですが、非常に納得性が高く、面白い内容でした。

「食事の写真をアップして、みんながいいねすることになんの意味があるんだろう。」って頭の片隅で思っていたのですが、それは現実世界で隣人にあったときに、「天気いいですね」って会話するのと同じ社会的なアクションなんですよね。

非常に面白い話でしたので、共有します!

 

ビジネス , マーケティング

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Written by 福田 智洋

1974年 群馬県高崎市生まれ。 明治大学法学部卒業。 杉並区阿佐谷在住(20年目)。群馬県高崎市出身。 大学卒業後、エン・ジャパンの創業メンバーの一人として勤務し、入社以来インターネットのサイト企画・事業企画責任者を歴任。2013年4月、シックスワン株式会社を創業。 https://twitter.com/tomohirof

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