ウェブサイトはコンテンツなのか、アプリケーションなのか。
私が最近、ウェブデザインに関して思っていることは、ウェブデザインというのは、無意識的に紙メディアの文脈から逃れられないんだなということです。
例えば、ウェブサイトをつくるときに、「画面上部のスペースは大事」という意識だったり、「視点の移動」といった意識がありますが、この意識こそが、紙メディアのコンテキストに囚われている証拠です。
そのような状態では、重要な情報を目立たせようと思ったら以下のような方法論をとることが多いと思います。
1) 価値あるスペースに配置する。(左上とか??上のほう)
2) 目立たせる。(色を明るくする。大きくする。)
これらは新聞で記事を目立たせる方法論とほぼ同じです。
一方で、最近人気のソーシャルゲームをみていると、情報に注目を集める方法論が全く異なり。
最近流行っているのかな。スクエアのガーディアンクルスだとこんな感じ。
すごくシンプルにいえば、ウィンドウが表示されて、利用者にとって、必要な情報が否応なしに目に止まることになります。
ゲームの序盤に関して言えば、常ウィンドウで次になにを行なえばいいのかが、常に指し示されます。迷うこともありません。
ゲームの中では、以下のような方法論がとられます。
1) 関心を高めたい情報が、別ウインドウで表示され、他アクションが制限される。
これはゲームの特徴というよりも一般的なアプリケーションの特徴というほうが正しいですね。
現在のウェブサイトが紙メディアの延長で思考されているのに対し、ゲームはアプリケーションとして思考されています。
現在のウェブサイトが2次元的思考で構成されているのに対し、ゲームのアプリは3次元的思考で構築されていると言えます。
現在のウェブサイトがモノローグ型ならば、ゲームは対話型といってもいいです。
もうちょっと、わかりやすく求人サイトでメディア型と対話型のコミュニケーションを考えてみます。
これをみると、現在の求人サイトのコミュニケーションが、どれだけ紙メディアの影響下にあるのかがわかるのかなって思います。
私たちはメディアの運営側として「スカウトを見せたい!!」と強く思うときは、色や場所をかえるという旧来の紙メディア型の方法論を常に囚われがちです。
別に小難しいことを言いたい訳じゃなくて、先ほどのゲームで使われているウィンドウ概念は、そんなのWindowsの基本コンセプトだし、MacでいえばHYPERCARDのコンセプトなんです。昔からある使い古された、ある意味、慣れ親しんだ概念です。
でも、今のウェブデザインは、アプリケ-ションの文脈にはなく、全く異なるでも一方で慣れ親しんだ概念、紙メディアの概念を継承しているよな。ということです。
※ また、それは、ブラウザというアプリケーションの中に存在するコンテンツとしてのウェブという位置づけがそう規定しているのかもしれません。
「jQueryでウインドゥ出せばいいんでしょ?」っていう単純な話ではなく、いまの一般的なウェブデザインとアプリケーションデザインは全く異なる出自の概念という理解が必要です。
この現状こそが、ウェブサービスを使いづらくしている要因の一つですし、これからはウェブサービス自体はブラウザ上の「コンテンツ」ではなく、それ自体がアプリケーションという概念を持たないといけないと思うというお話でした。
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