会社を「駄目になった王国」にしないために〜ビジョナリーカンパニー3衰退の五段階
「立派な王国が色あせていくのは、二流の共和国が崩壊するときよりずっと物哀しい」 (『駄目になった王国』村上春樹)
多くの経営者がバイブルとして挙げる、『ビジョナリーカンパニー』。3作あるこのシリーズだが、シリーズ第3弾は、前作2作に比較して、とても不人気な1冊となっている。
※第4作目が、出るようですね!この記事書いてて知りましたよ!
アマゾンのカスタマーレビューも、1が99件。2が93件に対して、3は47件と半分となっている。そして、評価も低い。これは、この3作目が、成功企業の凋落を描いているため対象企業も多くないからだろう。ただ、それ以上に、衰退がテーマなので、呪われた1冊という雰囲気がある。
ただ、この本に描かれてることは、成功企業が凋落する時だけでなく、成功しえない理由とも読めるはずだ。
超有名企業の株価が下落し、大型リストラが新聞をにぎわす今だからこそ、その声に耳を傾けてみよう。
どの組織も、いかに偉大であっても転落しうる。どれほど優れた業績を達成していても、どれほど遠くまできたとしても、どれほどの力を獲得していても、 没落しうる。 とりわけ強力な勢力が必ず頂点に止まるとする自然の法則はない。誰でも転落しうるのであり、ほとんど誰でもいずれ転落する。
衰退の5段階
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第一段階
成功から生まれる傲慢
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第二段階
規律なき拡大路線
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第三段階
リスクと問題の否認
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第四段階
一発逆転の追求
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第五弾
屈服と凡庸な企業への転落か消滅
以下、各段階に起きる現象のチェックリスト。
当てはまる項目が多い場合は、要注意ですよ!!
第一段階(成功から生まれる傲慢)の現象
□成功は当然だとする傲慢
□主要な弾み車の無視
□何からなぜへの移行
□学習意欲の低下
□運の役割の軽視
この「成功は当然だとする傲慢」と「運の役割の軽視」は、ありがちじゃないですかね?ビギナーズラックというか、1度成功したら、それが当たり前と思ってしまうというワナ。謙虚さの忘却は人でも企業でもほんと問題なようです。
第二段階(規律なき拡大路線)の現象
□持続不可能な成長の追求と、大きさと偉大さの混同
□関連しない分野への規律なき飛躍
□主要なポストのうち、適切な人材が配置されているものの比率の低下
□容易に利益を得られることによるコスト面の規律の弛み
□官僚制による規律の破壊
□問題ある権力継承
□組織の利害より個人の利害を優先
「官僚制」とか、「組織の理大より個人の利害の優先」は、組織が大きくなる過程で必ず起きると思った方がよいようです。なぜか?それが人間だからです。
第三段階(リスクと問題の否認)の現象
□良いデータを強調し、悪いデータを小さく見せる傾向
□事実の裏付がない大きな賭けと大胆な目標
□曖昧なデータに基づいて、とてつもないリスクをおかす動き
□経営陣の健全な行動様式の衰退
□外部要因への責任の押しつけ
□組織再編への固執
□傲慢で超然とした姿勢
「良いデータを強調し、悪いデータを小さく見せる傾向」「外部要因への責任の押しつけ」これ、どの組織でも多かれ少なかれあることだと思います。ただ、これが基本となってしまったら、その組織まずいです。すぐ変える必要があります。
第四段階(一発逆転の追求)の現象
□特効薬の追求
□救世主のような指導者への期待
□パニックと拙速
□抜本的な変化と「革命」の喧伝
□業績より売り込みの優先
□当初の業績回復とその後の失望
□混乱と皮肉の見方
□リストラの繰り返しと財務力の低下
「抜本的な変化と「革命」の喧伝」 、パニック映画でも、騒ぐキャラクターほど最初の方で死んでしまうの法則です。「特効薬の追求」、無いんだと思います。その薬。成功を手にした瞬間に行っていた泥臭い努力を忘れてしまった段階で、衰退への一歩が始まってるのかもしれません。
第五段階( 屈服と凡庸な企業への転落か消滅)の現象
—現象の記載、ナシ
明日の成功のためこそ、
このチェックリストの利用を!!
もっと詳しく読みたい方は、こちらから!
ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階
私は、2が一番面白いと思います!夢と希望に溢れた1冊です。
ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則
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