ウェブサイト改善のPDCAで最も重要なこと。
世の中には上手くいくウェブサイトも、あればなかなか上手くいかないウェブサイトも存在します。私自身も、上手くいくウェブサイトもありますし、もちろん全くうまく行かなかったウェブサイトもあります。
上手くいかない時は、「課題を解決するために、PDCAサイクルを回したらいい」って言われますし、そうだと思います。
もしかしたら、今日この時点でも、
- もっと早く改善しろ!
- もっと早くPDCAを実行しろ!
と注意をうけているサイトの運用担当がいるかもしれませんね。(絶対にいます。)
でも、実際はそんな簡単な話じゃないよね。という話です。
一般的に、サイト改善のPDCAサイクルの改善は、担当者の努力に影響されると思われがちですが、努力の改善できる影響範囲は小さく、PDCAの最初からの設計こそがキモになります。
担当者の方が、どんなにPDCAサイクルを上手く回そう!って思っても、なかなか上手くいかないケースが存在します。
代表的なものを考えると。。。。
● 評価サイクルが長期である。
通販とかの会社であれば、1日の訪問者数や販売数で、PDCAを回すことができます。
ですが、例えば、リクナビといった1年を通じて成果を図るようなサイトでは、短期にサイト改善サイクルを回すことが困難です。
サイトによって、成果を測定する期間に長短があり、長期のサイトはPDCAのサイクルを設定しづらいです。
またSEO対策も難易度が高いものの一つで、一度対策をしてからも、数週間・数ヶ月経たないと、その施策が上手くいっているのか否かを判断することができません。
それと比較すると、ソーシャルメディア対策は評価サイクルが短期のため、改善がしやすいですね。
● 変更をする権利・予算がない。
よくある話なんですけど、ウェブサイトの構築を外部パートナーに委託している場合、一般の社員はプログラムの修正を行なうことができません。
この状態からどのような事が想定されるかというと、修正したいときに、開発会社の見積もりをとって、それから上司の承認をとってそれから開発して。。というお決まりのフローです。
これでも問題ない場合はありますが、一般的には失敗できないという心理的ハードルも高くなり、早期のサイト改善サイクルを回すことができません。
● 評価基準が間違っている。
実現可能な対策と、評価軸を明確に関連づけることができなければ、PDCAサイクルを回すことは当然できません。
その指標がどれだけ重要な評価軸であっても、それでは意味がありません。
対応するメンバーが、影響を与えることができる指標。それを評価基準にしなければ、意味がありません。
サービスの企画をする際に、様々なKPIを設定すると思います。またそれを達成するための、工夫を凝らした施策を立案すると思います。
エクセルで計算をして、様々な係数をかけて。で、ギリギリ達成できるところまで考えて、なんとか想定上は達成できるかも。。というところまで持っていくと思います。
でも、意外と忘れがちなのが、「それが上手くいかなかった時にどうするか」という話です。
サービスをプレゼンしたり、企画するときは、「こうしたら達成する!」というポジティブな話が中心になりますが、その際に、上手くいかなかったらどうするかを考え、かつそのオプションをマネジメント層を含めて許容する。
「サービスローンチ前に、上手くいかなかった時のオプションをどれだけ用意し、その実現するためのルールを如何に規定できるか」
言い換えるならば、PDCAへの取組みは、サイト作成段階ですでに設計されていなければならない。ということです。
これがPDCAサイクルを上手に稼働するための必須条件です。サイトの改善は努力ではなく、当初の設計に大きく影響されていきます。
「サイトはローンチをして終わりではなく、その後の改善・運用が重要」とは、最近よく聞く話ですし、私自身も強くそう思います。
だからこそ、その重要な改善を、サイトオープン時から組み込むという考えは本当に重要なことですよ。という話でした。
PDCAの成否は、意思ではなく、当初の設計である。
● サービス開発時に、既にPDCAに必要な権限・予算が想定されている。
● プレイヤーが重要指標に影響を与える権限(予算・権利)を保有している。
● 重要指標は、サイト改善に対して適正である。(正しくない場合は変更される)
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