マーケティング8つの現実〜ドラッカーの『創造する経営者』が面白すぎる件
奥さんが「これ読んで頑張って!」って、プレゼントしてくれた、ドラッカーの『創造する経営者』がとても面白い。
ドラッカー本は、何冊か読んでた。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』も読んだ。『マネジメント』と『プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか 』は、何度も読んでいたが、もしかしたら、こっちの方が面白いかも。
まとめようと思ったのだけど、全文書き写しになりそうだったので、今日は、第6章の
●顧客が事業である
のまとめ。というか、気になったコトバの整理
事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。事業の目的は、顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを供給することである。
「事業の目的は顧客の創造」何度も聞くコトバですが、この前半大事ですよね。「事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセス」つまり、単なる知識じゃだめということです。それは、市場においては経済価値に転換されて初めて、事業になる。当たり前なんですが、本だけ読んでも事業は出来ないということです。
●マーケティング8つの現実
マーケティングは、流行である。だが、販売部長をマーケティング担当副社長と呼んでも、その結果は給料と経費を上げただけという事になる。
書かれていた、8つの現実の要約です。
1)顧客や市場について、企業が知っていると考えていることは、正しい事よりも間違っていることの方が多い。顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。
2)企業が売っていると考えているものを顧客が買っている事は稀だ。顧客は満足を買っている。しかし、誰も顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。
3)直接の競争相手とみなしてる製品やサービスが、本当の競争相手であることは稀である。通常、競争相手をあまりに広く、あるいは逆に狭く定義している。
4)生産者や供給者が、製品の最も重要な特色と考えるもの、すなわち製品の質が、時として顧客にとってまったく意味がない事がある。
5)顧客は合理的である。不合理に見えても、顧客の合理性に適応すること、あるいは顧客の合理性を変えようとすることがメーカーや供給者の仕事だ。
6)市場にとっては、いかなる製品、いかなる企業も重要な存在ではない。顧客の企業に対する関心は些細なものである。
7)顧客とは、支払う者ではなく買う事を決定するものだ。
8)しかし、顧客と呼びうる特定の個人や集団をもたない企業や業界も多い。その場合は、市場や用途からスタートすればよい。
まとめると、「誰が、どこで、何のために、買うのか」の考察が大事ということです。
特に「それはそうだよなー」となったのが、「生産者や供給者が、製品の最も重要な特色と考えるもの、すなわち製品の質が、時として顧客にとってまったく意味がない事がある(質を決めるのは企業ではない)」と「顧客の企業に対する関心は些細なものである」の2つです。
「質を決めるのは企業ではない」では、こうあります。
「メーカーの考える製品の質とは、単に生産が難しく超すとがかかっているだけという場合が少なくない。しかし、顧客の関心は、『この製品は自分のために何をしてくれるか』だけである。広告の多くが、その製品をつくる事がいかに複雑で困難かを強調しているが、それは、顧客からみると『そんな商品ならうまく動かないのでは』と写るだけだ」と。グイグイ来ます。その通りですよね。
「顧客の企業に対する関心は些細なものである」も、手厳しいですよ。洗濯物の白さを強調するCMに対して、こういってます。
「はたして、どれだけの主婦が洗濯物の白さについて熱心に話をしてるだろうか。そのような話題は主婦の話題の最下位に近い。しかし、それは、単にそれが彼ら(生産者)の関心事であり、興味の的であるからいすぎない」
なんと50年前に書かれた本です。
でも、先週、「こうしたミスを全くしてない」と自信を持って言える人の方が少ないのでは?
他にもまとめたい事沢山あるのですが、今日はここまで。
ネットの力を、もっとビジネスに
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商品企画&サイトプロデュースを得意とする福田とプロモーション&マーケティングを得意とする鈴木。
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